…というのは大嘘である。次に出てきたのはカエルの肉だった。
皆さすがに絶句した。
カエルは、もろに「カエル」の姿のまま袋詰めにされていたのである。皮はきちんと剥がれてはいたが、逆にそのせいで妙に足腰の形が生々しく、「卑猥だなぁ」と笑いながら、私とぺぇさんはアングルを変え何枚もの写真を撮ってしまったのでありました。
「…これ、そのまま焼くんですか?」
「形が…人間みたいでちょっと抵抗あるなあ」
「あ、でも俺、むかし田舎でから揚げを食ったことありますけど、鶏肉みたいな感じでけっこう美味しいですよ」
こわごわと肉の固まりをホットプレートに乗せる。みずみずしい透明感のある肉が、しだいに白く固まってくる。焦げ目がつくにつれ、しだいにそれは、外見上「普通の鶏肉」と変わらないものになってしまった。(ぺぇ註:さすがに焼きにくいので、途中で左右に切り分けたら、ますます、普通の鶏肉っぽくなってしまった。)
「…あ、これなら抵抗感なくなるなあ」
私が箸をつけたのをきっかけに、たちまちカエル肉は皆の手でばらばらにされてしまった。鶏の胸肉とささみの中間くらいの歯ごたえと味だろうか。これも淡白で美味い。
われわれは次第に慣れてきて、赤身の、無難そうな肉に次々手をつけていった。
ウサギは鶏肉2にミノ1の割合で混ぜたような食感。思ったより癖がある。ミノが駄目だというKさんは難色を示したが、他の四人はまったく平気。
エゾシカは脂っ気が少ない、ちょっと臭みのある牛肉といった味。
ダチョウはヘレ肉に近い感じで臭みもない。「ズリっぽい味」という人も。




